足趾のトラブル【2,3,4趾】

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マレット趾

足指のいちばんつま先よりの関節(DIP関節)が、足裏方向へ屈曲(底屈)してしまっているもの。第2趾~第5趾で発生することがほとんどで、多いのは第2趾(人差し指)と第3趾(中指)。DIP関節が屈曲して、自分の足指の力で伸ばせない状態。

【原因】外傷性、圧迫によるもの、病気によるものがある。外傷性はつま先をぶつける(突き足指)ことによる長趾伸筋腱の断裂や付着部の剥離骨折。圧迫は靴による影響が多い。病気に関しては膠原病(こうげんびょう:関節リウマチなど)や痛風発作による関節炎など。

【対処法】マレット趾は治りにくい障害ですが、まだ関節が固まっていない状態であれば、靴の適正化、足裏や足趾のストレッチが有効。関節が曲がったまま完全に固まってしまうと手術が必要となり、伸ばした状態で形を維持させる関節固定術をおこなう。

槌趾(つちゆび)

槌趾(つちゆび)ハンマートウともいわれます。主に足指の第一関節(DIP関節)が屈曲する変形です。 足の第2、第3、または第4の趾に多く発生する。

【原因】不適切な靴の着用、遺伝的な要素、足の構造の問題、怪我や病気など、様々な要因によって引き起こされることがある。足の生体力学的異常および腱の拘縮をもたらす遺伝的素因による関節面のアライメント異常であり、その他の原因としては,関節リウマチのほか,シャルコー-マリー-トゥース病などの神経疾患がある。 第2趾が槌趾変形を発症する頻度の最も高い足趾である。

【対処法】靴の適正化が非常に大切。また足趾のストレッチやエクササイズで柔軟性を高め、筋肉を鍛えることも有効。症状が重い場合は、医療用インソールや装具の使用、医療機関による治療の検討も必要。

中足骨骨頭部痛(ちゅうそくこつこっとうぶつう)

足底部にある中足骨頭部に痛みが生じる疾患のこと。 中足骨は、足首と足先を繋ぐ骨であり、その先端部分を中足骨骨頭と呼び、その足底部に痛みが生じる。

【原因】足底への過度な負荷や足のアーチの異常、不適切な靴などが挙げられる。具体的には、過剰な運動、立ち仕事、重い荷物の運搬、扁平足や凹足、開帳足や外反母趾などが原因となることがある。

【対処法】扁平足や開帳足など、足のバランスが原因の場合は、アーチサポートをする。靴の適性化も非常に重要。また、痛みが改善した後も再発防止のために、足の筋肉を鍛え、横アーチをサポートするインソールを使用するなど、予防に努めることが大切。

フライバーグ病

第2ケーラー病とも呼ばれ、成長期に骨の成長する部分(骨端核)の血液の流れが悪くなり、部分的に成長が止まる骨端症の一つで、大多数が第2中足骨に発生する。特に10代から20代の女性に多いとされている。

【原因】足の趾を過度に使うスポーツや活動に従事している、足の趾の骨頭への血流が何らかの理由で妨げられる、扁平足や高アーチ足など足の構造に異常がある場合、足に合わない靴の着用が継続的な圧力を指に加えてしまい疾患の発生につながるなど、様々な原因が考えられる。

【対処法】安静を保ち、前足部の負担を軽減する装具を使用すること、靴の適性化も重要。放置しても運動量や自然経過により痛みが和らぐ場合も多いが、骨頭の変型が起こり、将来変形性関節症の原因となりうる。これを防止するために、早めの対処が大切である。

モートン神経腫

真の腫瘍である神経腫ではなく、圧迫により神経が肥大した偽神経腫である。神経の通り道の特性から第3~4趾間に発生しやすい。一度肥大すると、さらに当たりやすくなり、悪循環に陥る。

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ということで、今回は足趾のトラブルについて記事にさせていただきました。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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