インソールをウィキベディアで調べてみると下記の内容が記載してありました。
中敷き(なかじき)とは、靴に使われているクッションのことである。インソール、またはフットベッドともいう。
概要
中敷きはサイズが大きい靴を履けるようにしたり、歩くときに痛くならないように快適さを求めたり、蒸れないようにするのが主な目的である。中敷きは1929年に初めてアメリカのスポルティング社から発売されて今に至るまで様々な進化を遂げてきた。
釘踏み抜き防止板を入れたものもあり、2011年の東日本大震災では、大量のがれきの中での捜索等で活用された。(以下略)
要は靴の中に入っている「下敷き」みたいなものです。

インソールの種類について
クッション性やムレにくさを重視しているもの、防臭効果のあるもの、土踏まずを支えるものなど様々なタイプのインソールが存在します。目的に合わせた色々なものが存在し、価格も100均のものから、10万円台のものまで、たくさんの種類が存在します。
そんなインソールの種類とその中に潜むちょっと闇の部分を解説します。

サイズ調整インソール
靴が少し緩かったり、靴の中で足が滑ってしまう、またクッション性を足したいときに使用します。100均のものから2~3000円台ものが多く、基本的に履いている靴にいれて使用します。その際に消臭効果があったり、除湿効果があったりと、用途に応じて使用します。
特に問題になる点は少なく、自己完結する場合が多いですかね…。
アーチサポートインソール
ここからは少し特殊なインソールになってきます。土踏まずのバランスを整える設計になっており、少し専門的な知識が必要になります。足の個性が千差万別あるため、あなたの足にしっくりくるアーチサポートインソールが、すべての人に合うとは限りません。(各メーカー、サポートの方向性はあるため、合う合わないの傾向はあると思います)
なので、形状の選択を間違えると、逆に足を痛めたりする可能性があります。
価格帯は5000円~20000円程度のものが主流になっていると思います。簡単に足形に合わせられるタイプのものもあるので、オーダーメイドのアーチサポートインソールの作成も可能です。
靴に入っているインソールをはずして、アーチサポートインソールを入れ替えます。なので、インソールの取れない靴には、基本的にはアーチサポートインソールは入れづらいです。ただし、革靴用のアーチサポートインソールなど、薄いタイプのものも存在しますが、調整は限られてしまいます(サポートを強くしたり、クッション性を増やすのに限界がある)
考え方としては、まず靴が足に合っていることが大前提となります。インソールは靴のパーツである為、どんなに頑張ってインソールでサポートしても、靴のフィッティングが悪ければ、効果は半減してしまいます。
インソールを外して、同じ厚さのものを入れるのが基本で、インソールをはずさない(はずれない)で、中敷を引いた場合は、いれたインソールの厚み分かかとが浅くなってしまいますので、靴のフィッティングが多少なりとも悪くなってしまう恐れがあります。
また、インソールを入れるからと、大きめの靴を選択するのは、本末転倒と言えます。
病院で製作する足底板

ここから少し闇の部分にはいります。個人的な意見になりますので、ご了承ください。
整形外科などにかかり、保険で中敷を製作する場合もあります。金額は点数で決まっており、4万~5万(詳細な金額は明記しません)からの保険割引適用になります。3割負担ならば1万2000~1万5000円ぐらいの金額になります(役所に申請し戻ってくる仕組みとなっています)
病院で足底板を作る場合は、医師が診断し、技師装具士が製作します。その際に注意していただきたいのは、どんな靴でも構わないという方針の製作ならば、製作を考え直したほうがよいかもしれません。前述も述べたとおり、インソール(足底板)は靴のパーツであり、靴が足に合っていないと、ほとんど意味がないからです。(極論で話しています…)
そして、どんな靴でもということで製作した場合の足底板を確認してみると、足の大きさにピッタリ合わせてある足底板になっていることが多々あります。足の大きさに合っているから問題ないじゃないか…と思われる方…、靴には捨て寸という、つま先に1cmほど余裕がないと、足趾を痛めますし、足に合っている靴とは言い難いです。その余裕が足底板にない設計のものは、足に合った靴に入れると、靴の中で動いてしまい、使用することが難しい状態になってしまいます。
また多くは、「履いている靴に足底板を合わせるので、靴を持ってきてください」という流れになることが多くなると思いますが、その時に靴が足に合っているかまで確認できることが理想と考えます。
本当に、症状の対処法に詳しい先生方や技師装具士の方もたくさんいらっしゃると思います。しかし足底板は製作するけど、靴のアドバイスまではされなかったという患者様を多く見かけるのが現状です。
10万円台のインソール

第一声「そんな高いインソール買うわけないじゃん!」と声をあげるのが普通ですよね。しかし、現状購入されている方を多く拝見いたします。
10万円を納得して購入されている方は全く問題ないのですが、足のトラブルがある方は、足の負担が少しでも減るならば…と、すがる想いで購入されている方も見かけます。10万円だったんだけど、今なら割引きで8万円だったから購入した…なんて話も聞いたことがあります。
インソールの相場を知っていれば、わかることですが 高すぎます。
そして販売している業者は、催事などで来ている場合は多く、実店舗をもたないので、何か問題が起きた時に、対応がむずかしい可能性もあります。リスクが多きすぎます。販売のノウハウが考えられているので、その場でコンピューターなどを駆使し、今の現状がいかに問題か、とインソールによる改善がいかに必要かを説明していることでしょう。そしてこちらも靴のアドバイスは皆無に等しいです。
オーダーメイドインソールの相場は、おそらく高くても2~3万円台だと思っています。
裏話まとめ
今回は、インソールの種類と闇の部分?について、解説させていただきました。
なんども、しつこく言いますが、インソールは靴のパーツなので、靴が足に合っていることが大前提となっています。これを忘れないでください。
今回は個人的な意見になりますので、参考までにしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
足と靴の知識を深めることは、日々の生活に直結する重要な要素です。皆さまに役立つ情報をお届けできるよう、今後も現場での経験と、専門的な知識をもとに記事を投稿してまいります。
引き続き、足と靴の健康を守るための情報を発信していきますので、ぜひチェックしてください。
good luck