学校指定のローファーの危険性とその改善方法

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ローファーの危険性について

近年、学校指定のローファーが学生の足に及ぼす影響が注目されています。見た目が整然とした学生らしさを強調する一方で、足の健康を無視したデザインが原因で健康被害が報告されることも少なくありません。本記事では、ローファーの危険性とその解決方法について、専門的観点から詳しく解説します。

ローファーの名前の由来について

ローファーの名前の由来は、英語の「loafer」から来ており、これは「怠け者」を意味します。靴紐がなく、簡単に脱ぎ履きできることから、そのような名前が付けられたと言われています。

ローファーは、もともと英国王室や貴族の室内履きとして使われていましたが、その後、履きやすさとデザインの良さから、外履きとしても人気を博しました。

学校指定のローファーのデザインと問題点

ローファー

1. 硬すぎるソール

ローファーの靴底は硬い素材で作られていることが多く、足裏アーチの自然な動きを妨げます。これにより、足にフィットしづらく、足底筋膜炎や足疲労が引き起こされるリスクが高まります

2. 足幅に合わないデザイン

指定靴は一律サイズで提供される場合が多いため、個々の足幅に適していないケースがよく見られます。特にローファーは調整ができる設計にはなっていない為、足に合わせるのが非常に難しく、成長期の子どもにとっては、足の発育を妨げる原因になります。

3. 換気性の不足

ローファーは合成皮革を使用している場合があり、通気性が低いのが一般的です。これにより、足の蒸れや菌の繁殖を引き起こしやすくなります。

ローファーの着用がもたらす健康リスク

リスク

1. 外反母趾や内反小趾

狭い靴幅が長期間にわたり足にストレスをかけることで、外反母趾や内反小趾といった足趾の変形が発生するリスクがあります。逆に脱ぎ履きしやすいゆったりした設計のものも同様に、足趾に負担がかかりやすくなります。

2. 足のアーチ崩壊(偏平足化)

サポート力がない靴を履き続けると、足のアーチが崩れ偏平足を引き起こすことがあります。これが体全体のバランスや姿勢に悪影響を及ぼします。

3. 歩行パターンの乱れ

不適切な靴底の硬さや形状により、足の自然な動きが制限され、正しい歩行パターンを維持することが困難になります。猫背など姿勢の悪化にも繋がります。

学校指定のローファーに対する改善方法

改善方法

1. インソールの使用

適切な足裏サポートを提供するインソールの導入が推奨されます。ローファーの設計にもよりますが、インソールが取り外しできるものがあれば、調整が可能です。

根本的に足に合っていないものを調整するので、調整の限界はありますが、すくなからずフィット感を上げることが可能です。

2. 靴やサイズ選びの見直し

学校と協力して、学生それぞれの足のサイズと形状に合う靴を提供することが重要です。特に足のトラブルが強い場合は、運動靴などの導入も視野にいれるべきと考えます。

3. 専門店での靴選び

コンフォートシューズ店には、インソールでの調整可能な、フィッティング性の高いローファーを販売している店舗も少なくありません。少し高価になるため、金額との相談になると思いますが、最低限のサポートは可能です。

保護者や学校関係者への提案

提案

保護者や教育機関が足の健康についての知識を深めることが、学生たちの健全な成長に繋がります。定期的な足の健康チェックや、専門家(整形外科医や足病医)への相談を推奨します。

学校指定のローファーは見た目や統一感を重視する反面、学生の健康に影響を及ぼす可能性がある靴です。そのデザインや使用方法を見直し、健康リスクを減らすための工夫を取り入れることで、より安全な学習環境を提供することができると考えます。

靴屋さん的見解というささいな話

しばいぬ先生
しばいぬ先生

ここからは独自の見解になりますので、お気軽に読んでね。

学校のローファー問題は、上履き問題とならび、足のトラブルに直結する指定靴問題になります。ローファーは「怠け者」の名前の通り、脱ぎ履きしやすい設計で作られており、根本的には室内履きの設計で、長く歩くには向いていません。

通学初日にローファーを履いていていって、足を血だらけにして帰ってくるなんてこともよく耳にします。現在市販されているローファーの多くは、吐き口が大きく、足が入れやすい設計の為、足幅がそこまで広くない子でも、踵がパカパカしてしまいます。そのためサイズを下げて購入する場面も多くあり、その結果、足趾に余裕がなくなり、足の負担が増加する傾向にあります。靴ズレも同様に起こりえます。

足の細い子なんて、そもそも全く合わないので、スリッパを履いているような感じで、パカパカの靴を履かなくてはならなくなります。そんな靴で、通学距離が長ければ長いほど、足の負担は比例して増加します。足にとってローファーは全く良いことはない靴といえます。

なぜローファーが指定靴になっているのか知らべてみると

ローファーが指定靴となる理由は、主に「脱ぎ履きが容易で、丈夫である」という利点と、1960年代に学生に広く普及した歴史的な背景があります。特に、学生生活において通学や教室での移動を楽にするための利便性が重視され、指定靴として認知されるようになったと考えられます。

ということでした。こちらも教育者の誤った考え方で、普及してしまった背景があります。なんとなくですが見た目を重視した感が強く見受けらますが…。その為に、足を痛めている学生が少なからず存在することに、教育者は気づくべきですし、早急に改善するべき問題と考えます。

ということで、今回はローファー問題について記事にさせていただきました。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

足と靴の知識を深めることは、日々の生活に直結する重要な要素です。皆さまに役立つ情報をお届けできるよう、今後も現場での経験と、専門的な知識をもとに記事を投稿してまいります。

引き続き、足と靴の健康を守るための情報を発信していきますので、ぜひチェックしてください。

good luck

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