脛骨神経踵骨枝炎トラップメント（けこつしんけい しょうこつしえん トラップメント)
足の裏や踵の痛み、しびれ、チクチク感などの症状を引き起こす。具体的には、踵の内側を押すと痛む、足底から足趾にかけてのしびれや痛み、特に歩行時に痛みが増強するなどが挙げられる。
【原因】主に足根管内の構造物によるもので、長時間歩行や運動、扁平足、ガングリオン、骨折後の変形などが原因で起こり得る。
【対処法】足底板の使用、生活指導（長時間の立位・歩行の回避）、内服薬（ビタミンB12、消炎鎮痛剤、神経障害性疼痛改善薬）、ステロイド剤注射などが挙げられる。原因となる病変がない場合には、これらで改善することが多い。治療で改善が見られない場合には、手術も検討される。
先天性足根骨癒合症（せんてんせい そっこんこつ ゆごうしょう）
足根骨と呼ばれる足の甲と踵の間の骨が、本来は関節で動くべきところが、生まれつき結合してしまっている状態を指す。この癒合により、足の可動域が制限され、痛みや不快感が現れることがある。
【原因】胎生期に足根骨の分節が正常に行われないこと、つまり骨の発育障害が原因と考えられている。具体的には、胎生期における足根骨原始間葉系の分節障害が原因とされている。
【対処法】主に運動制限、足底挿板やヒールパッドの使用、アキレス腱のストレッチなどの保守的な治療で対応する。痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤や注射療法が用いられることもある。難治性やスポーツ復帰を急ぐ場合は、手術も検討される。
足根菅症候群（そっこんかん しょうこうぐん）
足の裏や足指のしびれ、痛み、灼熱感などの症状。足底の内側から足趾にかけてのしびれや痛みが多く、ビリビリ、ジンジン、ヒリヒリとした感覚や、足の裏に物が張り付いているような違和感（異物付着感）を訴えることがある。
【原因】足根管内で脛骨神経が圧迫されることで、痛みやしびれを引き起こす疾患。原因は多様で、外傷、占拠病変（ガングリオンなど）、扁平足、生活習慣などが考えられる。
【対処法】安静と局所の負担軽減を図り、症状が改善しない場合はリハビリテーションや薬物療法、注射療法などを検討する。それでも症状が改善しない場合は、手術を検討することもある。
ということで、今回は足関節のトラブルについて記事にさせていただきました。
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