足に良い靴とは?健康を支える靴選びの重要性

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日常生活の中で「靴」は、単なる衣類の一部以上に重要な役割を果たしています。歩行時の衝撃を吸収し、足の動きを適切にサポートする靴は、足の健康だけでなく体全体の健康にも深く関与しています。この記事では、足に良い靴を選ぶ際のポイントやそのメリットを専門的観点から詳しく解説します。

足に良い靴

足に良い靴の靴の定義。

足の構造と靴の役割

足の構造

まず足の構造について知ることが、足に良い靴選びの第一歩だと考えます。基本的に人間の足は、土などの自然な環境を、裸足で生活する設計になっています。しかし現代では、舗装された地面がほとんどの為、靴を履かなくてはいけない環境にあります。

靴を履く設計になっていない人間の足とって、靴はマイナス要因でしかありません。砂や芝生のような柔らかい地面を裸足で歩くことが、足にとって一番いいのですが、そのような環境は限られています。しかし、靴選びを間違えなければ、安定した歩行や姿勢を保つための重要な働きをサポートしてくれます。

靴に求められる機能について、以下にまとめます。

  1. 衝撃吸収: 歩行や走行時に、足底にかかる負担を軽減すること。
  2. 適度な推進力:踵から接地して、足趾にぬける自然な動きをサポートすること。
  3. 足のアライメント維持: 足骨格の適切な配置を保ち、正しい足のバランスを維持できること。
  4. 足の保護: 外部からの物理的な刺激や怪我のリスクを低減できること。
しばいぬ先生
しばいぬ先生

できる限り本来の足の機能を損なわない靴選びが大切になるね。

足に良い靴の特徴

足がよろこぶ

足に良い靴には、いくつかの重要な特徴があります。以下にそのポイントを挙げます。

  1. 踵のホールドと安定性
    踵の部分が足にしっかりフィットしてホールドできる靴を選びましょう。靴のヒールカウンターがしっかりしていること、踵に合わせて靴を履いたときに、履き口に隙間がないこと、歩いた時に踵が浮かない事が大切になります。
  2. 正しいサイズ感
    足の形状に合ったサイズの靴を選ぶことが基本です。基本的に紐やベルトなどで、甲の部分を固定できるものが望ましいです。踵に合わせて靴を履いた時に、つま先に1cmほどの余裕があることも大切になります。
  3. 柔軟性とクッション性
    足底に衝撃を吸収するクッションが適切に配置されている靴は、歩行を助け、膝や腰への負担を減少させます。また、靴底が足の動きに合わせて適切に屈曲する(足趾の付け根部分だけが曲がる)ことも重要です。
靴
  1. 通気性
    足が長時間靴の中で蒸れないよう、通気性の高い素材で作られている靴を選ぶことで、皮膚疾患のリスクを減らすことができます。
しばいぬ先生
しばいぬ先生

踵の安定、甲のフィット、足趾の自由な動きがとても大切!

足に悪い靴の影響

不適切な靴の選択は、以下のような足の問題を引き起こす可能性があります。

  • 歩行バランスの低下:本来の足の動きが損なわれる為、歩行のバランスが崩れる可能性があります。その結果、足のバランスが崩れ、様々なトラブルに発展する可能性があります。
  • 足趾の可動制限:足に合っていない靴は、足趾(足の指)の動きが制限される為、タコやウオノメ、巻き爪や外反母趾など、足趾周辺にトラブルが発生しやすくなります。
  • 姿勢の悪化と関節の負担:足に合っていない靴は、適切な重心移動が損なわれる為、正しい姿勢を維持することが難しく、その結果、様々な関節に負担がかかってきます。

足に良い靴を選ぶためのチェックリスト

靴を購入する際には、以下のチェックリストを参考にしてください。

  1. 試着は、足が一番大きくなっている夕方以降が望ましい。
  2. 足の形状やサイズに合わせて、つま先に5mm~1cmほど余裕のある靴を選ぶ。
  3. 靴をしっかり履いて歩いてみて、フィット感、ホールド感を確認。(踵はズレないか、足趾は自由に動くか、自然な歩行はしやすいか。
  4. インソールが取り外しできるもののほうが、調整はしやすい。

靴の試着は、しっかり履いて、実際に歩いて判断してね。

靴屋さん的見解というささいな話

ここからは独自の見解になりますので、お気軽に読んでね。

足に良い靴ってなんだろう?と考えたときに、本来の自然な歩行を妨げない構造の靴?とか考えました。正しい歩行ができる靴?疲れない靴?鍛えられる靴??

最低限の約束事(踵に合わせて、甲をホールドし、足趾に1cmほどの余裕)はクリアしていただき、そこからは、個人差が大きく関係してくると感じます。そもそも店舗には、ほとんどが足の悩みを持っている方が来店されますので、どこかにトラブルを持っている方がほとんどです。そのため、そのトラブルを改善できるシューズが、その人にとって「足に良い靴」となるわけです。

土踏まずのバランスがもともと良いのに、過度のサポートをすれば、足底筋群の発達が損なわれる可能性がありますし、踵骨がかなり安定しているならば、過度なヒールカウンターの靴は必要ないと考えます。また、とんでもなく頑丈の足だったら、靴はいらないんじゃいか…

ということで、基本はあるものの、「足に良い靴」とは、個人差があるものです。あなたにジャストフィットの100点満点の靴が、ほかの人に合うわけではないということですね…。

ということで、今回は足に良い靴とは?について記事にさせていただきました。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

足と靴の知識を深めることは、日々の生活に直結する重要な要素です。皆さまに役立つ情報をお届けできるよう、今後も現場での経験と、専門的な知識をもとに記事を投稿してまいります。

引き続き、足と靴の健康を守るための情報を発信していきますので、ぜひチェックしてください。

good luck

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