
舟状骨高からみる扁平足の確認方法

舟状骨高(Navicular Drop Test、ND値)の正常値は、一般的に6mmから9mmの間、または10mm以下とされています。ND値は、非荷重位での舟状骨高から荷重位での舟状骨高を減じて算出します。この数値が10mm以上、もしくは15mm以上になると異常と評価されます。
※足の舟状骨の探し方:足の親指から側面を指で辿っていき、土踏まずの位置にある骨の出っぱりを探します。 この出っぱりが舟状骨です。
ND値の算出
非荷重位の舟状骨高
膝関節を90度屈曲した端座位で、舟状骨結節(舟状骨の最突出部)から床までの距離を測定します。
荷重位の舟状骨高
両下肢を均等に荷重した立位で、舟状骨結節(舟状骨の最突出部)までの距離を測定します。
ND値の算出
非荷重の舟状骨の高さ-荷重時の舟状骨の高さ=ND値
ND値が大きくなる意味
ND値が大きくなるほど、内側縦アーチが下がり、足部が回内方向に運動していると考えられます。
異常値の評価
ND値が10mmもしくは15mm以上になると、足部の回内傾向や内側縦アーチの低下が疑われるため、注意が必要です。
その他の関連する値
内側縦アーチ高率:正常値は男性で16.5%以上、女性で14.7%以上とされています。
内側縦アーチ高率(%)= (舟状骨粗面の足底面からの高さ(cm)/ 足長(cm))× 100
(例)舟状骨粗面の高さが2cm、足の長さが25cmの場合、アーチ高率は(2/25) × 100 = 8%となります。
補足
舟状骨高(Navicular Index)は、扁平足の診断基準として利用されることもあります。
ND値の測定は、足部の状態を評価する上で重要な指標の一つです。
舟状骨高の正常値はND値で6mm~9mmまたは10mm以下、異常値は10mm以上(もしくは15mm以上)となります。

ということで、今回は扁平足の確認方法について記事にさせていただきました。
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