1歳の靴の選び方|はじめての一足に大切なポイントとは?
1歳を迎える頃、赤ちゃんはつかまり立ちから、少しずつ歩き始める時期。よちよち歩きの姿はとても愛らしく、成長を感じる瞬間でもあります。そんな大切な時期に選ぶ「はじめての靴」は、赤ちゃんの足の成長や歩行のサポートにとってとても重要です。

この記事では、1歳児の靴選びで押さえておきたいポイントやおすすめの靴タイプ、選び方のコツをご紹介します。
1歳児の足の特徴とは?
1歳前後の赤ちゃんの足は、まだ骨が柔らかく軟骨の状態で、脂肪に覆われてふっくらしています。土踏まずも未発達で、歩行が非常に不安定になります。
両腕を肩の高さに上げた「ハイガード」の姿勢をとり、歩隔(歩行中に左右の足の間隔)は広がり、歩幅(前後の距離)は狭くなります。また、生理的O脚(赤ちゃんはO脚が普通で、2歳ごろまでその状態が続きます。)で、二軸歩行(腰幅を保って足を踏み出す歩き方、べた足歩行)になります。
この時期の靴選びでは、足の成長を妨げず、安定した歩行をサポートすることが大切です。
靴選びのポイント5つ
1. サイズは「実寸+5〜10mm」が目安
メーカーによりサイズは異なりますが、基本的には実寸(実際の足のサイズ)に対して、プラス5~10mmほどになります。踵に合わせた状態で、つま先に5mm~10mm余裕があることになります。
足がすぐ大きくなるからと言って、大き目の靴を履かせたり、足に合っていない靴を履かせてしまうと、歩行に不安定さがでたり、転びやすかったりと、赤ちゃんの成長にとってマイナスな影響がでてしまう可能性があります。
2. 足にフィットする形状
赤ちゃんの骨は軟骨状態で、非常に柔らかく不安定な為、踵がしっかりホールドされ、足の甲を包み込むような設計が理想的です。甲の部分にマジックテープがあるタイプ(できれば2本が望ましい)がおすすめです。

3. 軽くて柔らかい素材
靴底は安定性があり、足指の付け根で屈曲するものが望ましいです。靴底が全体的に柔らかすぎる靴は歩行の不安定さにつながり、好ましくありません。通気性の良い素材もポイントです。

4. カウンターのしっかりしている靴
靴の踵部分(カウンター部分)に芯がはいっており、しっかりしているものがおすすめ。踵がやわらかくグニャグニャのモデルは、足部の安定性が得られません。

5. ベルトでしっかり固定できるデザイン
足の甲をしっかりホールドできるマジックベルトタイプがおすすめ。

ファーストシューズとセカンドシューズの違い
- ファーストシューズ:歩き始めの頃に履く靴。歩行特性上、非常に不安定な歩行になるので、安定性を重視しているもの。
- セカンドシューズ:しっかり歩けるようになった頃に履く靴。まだ不安定な歩行は続くため、安定性は重視しつつも、活動量が増えるので、屈曲性にも優れたもの。
赤ちゃんの歩行レベルに合わせて、靴のタイプを選びましょう。
靴を選ぶときのチェックリスト
- 実際に試着させてみる
- 足のサイズを測定する(できれば専門店で)
- 靴の中敷きが取り外せるか確認
- 足の甲や幅に合っているか
まとめ
1歳の靴選びは、赤ちゃんの成長を支える大切なステップ。見た目だけでなく、機能性やフィット感を重視して選ぶことで、安心して歩き始めをサポートできます。
ぜひ、赤ちゃんの「はじめての一歩」を、ぴったりの靴で応援してあげてくださいね。